雨上がりの夜が好き

本の感想多めです

4/21(友情と性愛)

※日曜連載シリーズ2週目です。書くことって溜めておくと結構あるもんですね。

まず、メモ。

・豆電球のうち、円柱形に近い形をしたものを「ナツメ球」と呼ぶらしい。ナツメというのは植物のナツメの実のこと。言われてみれば形が似てる。(堀江敏幸『未見坂』所収の「なつめ球」から。)
入道雲のこと「わたがし雲」って言うよね。入道雲は、雨をもたらす雲なので、見ると雨降ったらやだな、と思ってたけど、確かにわたがしに似てて美味しそう。

 

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 最近、性愛と友情の違いについて考えている。まさにそれが理由で、先日恋人と別れたからなのだが、基本的に恋人になる人とは、性愛の前に友情を感じられた方がよいのだと思う。むしろ、友情を感じられれば、性愛の感情はそこまで必要ないかもしれない。これはなぜなら、「惚れ」という感情が友情に比べて一過性で且つ繊細であるためである。ならば、恋人であっても友情ベースで、それに加えてセクシュアリティの対象としても良いな、と思う人と付き合った方が長く、うまく続くのではないか。
 むしろ、友情ベースではなく「惚れ」ベースでしか関係性を築けない場合、「惚れ」の気持ちが消えた後はサービス精神(規範と言ってもいい)で恋人関係をやっていかなければならなくなる。だが、サービス精神はいつまでも続かないし、例え相手の人格が悪いわけではないにしても、友達として良いと思わない人に笑顔を向けたり気にかけたりし続けるのは、自分の心が削れていく。

 当然ながら、そんな関係は長く保たない。これが長く保たないから、今まで自分は年単位で恋人と続いたことがないのだろう。はじめから、まず友人としても良いなと思う人間を選んだ方がよいのだ。次の相手とは上手くいくといいなと思う。本日は以上!

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