雨上がりの夜が好き

本の感想多めです

本・映像からの連想

3/27 この2ヶ月のこと(読書、大豆田とわ子)

この2ヶ月振り返ると何をしていたのかよく覚えていない。卒業論文を完成に持っていったのが1月後半のことで、そこから就活を始めた3月初めまでの記憶が曖昧になっている。 沢山本を読んだのは覚えている。松浦理英子、絲山秋子、堀江敏幸は沢山読んだ。それ…

川上未映子『夏物語』

※川上未映子『夏物語』ネタバレ注意です 人生で1番読み返した本の1つは川上未映子の『夏物語』だ。少なくとも3回は読んでて、5回読んでるかもしれない。夏物語がどのような話なのか、私なりの解釈を書いてみようと思う。 夏物語を表すとされるワードは、精子…

ICE CREAM FEVER

映画『ICE CREAM FEVER』を観た。宮崎駿の『君たちはどう生きるか』が同時期から公開されたことを一緒に行く人にチケットを取って貰ってから知って、少し申し訳ない気持ちになった。私にはアイスクリーム熱を観る充分な理由があったけど、一緒に行く人たちに…

自分の不器用さと付き合う

文体の話 昨日久しぶりにブログを書いたのですが、自分の文体が少し変わっていることに気づきました。なんというか、以前の記事よりも「読み易いが感情がこもっていない」感じがしませんか?恐らく言葉の選び方が変わっていて、以前は感情を伝えることにもう…

1/2(映画『そばかす』・正月)

12/26に『そばかす』という映画を観た。2022最後の映画。『ドライブ・マイ・カー』の三浦透子さん主演で、音楽を羊文学の塩塚モエカさんが担当するということで、楽しみにして観に行った。 映画として面白かったかと言われると、微妙。雑にいえばAセクシャル…

12/23(大豆田とわ子②、3月のライオン)

ここ2週間は生活がよく回っていると思う。あと9ヶ月の入試も意識し始めて勉強に身が入り、またコンテンツも程よく消化できている。他の6日を結構カツカツに体力を使って生きているので休みの日に人と会うのが少し億劫になってしまったが、それでも友達と話す…

大豆田とわ子と三人の元夫

『大豆田とわ子と三人の元夫』を観ている。たぶん、5回目。このドラマは何度観ても良い。言葉の一つ一つ、出来事の一つ一つが染みてきて、コメディパートは面白くて。バックグラウンドやパーソナリティそのものというより、些細な台詞、話し方、そして行動や…

西尾維新『化物語(上)』ひたぎクラブ

重さを蟹に奪われた少女、戦場ヶ原ひたぎの物語から始まる西尾維新の小説シリーズ『物語シリーズ』は、2007年あたりから刊行され、本年度完結した。思春期の青少年が抱えがちな内面の問題を「怪異」=妖怪変化に仮託して「お話」に仕立て上げ、地の文多めで進…

川上未映子『あこがれ』

毎回、小説を読んだときはそのタイトルを題名にしている。今日読み終えたのは川上未映子『あこがれ』だったので、それがタイトルである。(毎回本の内容の話をほぼ本文に書かず、「読んだ人にはわかる」ように書いているのは密かな美学だ) 川上未映子は大学生…