雨上がりの夜が好き

本の感想多めです

4/21(友情と性愛)

※日曜連載シリーズ2週目です。書くことって溜めておくと結構あるもんですね。 まず、メモ。 ・豆電球のうち、円柱形に近い形をしたものを「ナツメ球」と呼ぶらしい。ナツメというのは植物のナツメの実のこと。言われてみれば形が似てる。(堀江敏幸『未見坂』…

4/14(新たな生活/響け!)

※宣言した通り、毎週の日曜にブログを書く試みをしてみます。理由は記事の更新が遅過ぎるのを改善したいのと、もう少し素直に書いてみようと思ったからです。 そうは言っても書くことがない。先週から講義が開始され、就活が一旦落ち着いてきている。連日あ…

4/5(生活について)

日々が無為に過ぎていく。中途半端に投下した努力は中途半端な結果にしか結び付かず、しかしそれ以上の努力をする気にもなれない。自分が一体どこを目指したいのか、何が欲しいのかについて道に迷っている。親しい友達と会ったり話したりする機会が一気に減…

4/1(コーヒーに少し入れる砂糖/大豆田とわ子)

以前から、片想いが甘酸っぱいというのは嘘だと思っていた。ある程度社会に揉まれたらそんな甘美な片想いは訪れない。ただ、嘘だということがわかるだけで、ではなんなのかということは分からなかった。それが拙い言葉だが、自分の中でピッタリくる表現が見…

3/27 この2ヶ月のこと(読書、大豆田とわ子)

この2ヶ月振り返ると何をしていたのかよく覚えていない。卒業論文を完成に持っていったのが1月後半のことで、そこから就活を始めた3月初めまでの記憶が曖昧になっている。 沢山本を読んだのは覚えている。松浦理英子、絲山秋子、堀江敏幸は沢山読んだ。それ…

川上未映子『夏物語』

※川上未映子『夏物語』ネタバレ注意です 人生で1番読み返した本の1つは川上未映子の『夏物語』だ。少なくとも3回は読んでて、5回読んでるかもしれない。夏物語がどのような話なのか、私なりの解釈を書いてみようと思う。 夏物語を表すとされるワードは、精子…

ICE CREAM FEVER

映画『ICE CREAM FEVER』を観た。宮崎駿の『君たちはどう生きるか』が同時期から公開されたことを一緒に行く人にチケットを取って貰ってから知って、少し申し訳ない気持ちになった。私にはアイスクリーム熱を観る充分な理由があったけど、一緒に行く人たちに…

プレイリスト編集の時間を大事にする

ラジオの話 最近、自分が意外とラジオを聴いてる。自分はラジオ文化圏からは遠い人間で、はてブで誰かがラジオの話をしているのを見る度に「全然知らねー」と思っていたけど、実は私もラジオが好き。ただ聞くのは芸人さんのものではなくやっぱり声優さんがや…

自分の不器用さと付き合う

文体の話 昨日久しぶりにブログを書いたのですが、自分の文体が少し変わっていることに気づきました。なんというか、以前の記事よりも「読み易いが感情がこもっていない」感じがしませんか?恐らく言葉の選び方が変わっていて、以前は感情を伝えることにもう…

横を向いて生きていこう

前回の更新から半年近く経っています。1/10に書いたのが最後でした。この5ヶ月間一度もはてなブログを触っていなかったのですが、一つくらい記事を書くかと思って戻ってきました。今日は以前交流のあった方々のブログに星を押して回ったりなどしました。みな…

1/2(映画『そばかす』・正月)

12/26に『そばかす』という映画を観た。2022最後の映画。『ドライブ・マイ・カー』の三浦透子さん主演で、音楽を羊文学の塩塚モエカさんが担当するということで、楽しみにして観に行った。 映画として面白かったかと言われると、微妙。雑にいえばAセクシャル…

12/23(大豆田とわ子②、3月のライオン)

ここ2週間は生活がよく回っていると思う。あと9ヶ月の入試も意識し始めて勉強に身が入り、またコンテンツも程よく消化できている。他の6日を結構カツカツに体力を使って生きているので休みの日に人と会うのが少し億劫になってしまったが、それでも友達と話す…

大豆田とわ子と三人の元夫

『大豆田とわ子と三人の元夫』を観ている。たぶん、5回目。このドラマは何度観ても良い。言葉の一つ一つ、出来事の一つ一つが染みてきて、コメディパートは面白くて。バックグラウンドやパーソナリティそのものというより、些細な台詞、話し方、そして行動や…

夜を明かすってこんな感じ

先日、初めて終電を逃した。オールナイト上映に行くとか、一晩かけて海まで歩くとかを計画して終電を「見送った」ことは何度かあるが、飲みすぎて逃したのは初めて。慣れないワインを飲み放題で調子に乗って飲み過ぎたせい。 高校同期3人の飲み会。19時に集…

洋服について

「洋服を着る」ことを意識的に行うようになったのは、大学1年の冬くらいからだと思う。はじめは王道のファッションをしていたのに、その後古着をよく着るようになった。初めは派手な柄シャツとかばっかり着てて、今ではだいぶ丸くなり、落ち着きとアイデンテ…

西尾維新『化物語(上)』ひたぎクラブ

重さを蟹に奪われた少女、戦場ヶ原ひたぎの物語から始まる西尾維新の小説シリーズ『物語シリーズ』は、2007年あたりから刊行され、本年度完結した。思春期の青少年が抱えがちな内面の問題を「怪異」=妖怪変化に仮託して「お話」に仕立て上げ、地の文多めで進…

川上未映子『あこがれ』

毎回、小説を読んだときはそのタイトルを題名にしている。今日読み終えたのは川上未映子『あこがれ』だったので、それがタイトルである。(毎回本の内容の話をほぼ本文に書かず、「読んだ人にはわかる」ように書いているのは密かな美学だ) 川上未映子は大学生…