雨上がりの夜が好き

本の感想多めです

3/27 この2ヶ月のこと(読書、大豆田とわ子)

この2ヶ月振り返ると何をしていたのかよく覚えていない。卒業論文を完成に持っていったのが1月後半のことで、そこから就活を始めた3月初めまでの記憶が曖昧になっている。

 

 沢山本を読んだのは覚えている。松浦理英子絲山秋子堀江敏幸は沢山読んだ。それに読んでなかった川上未映子と、高瀬隼子を読んだ。

 絲山秋子の『北緯14度』という、セネガル紀行文が良かった。第三世界の人間の素朴さに感動したという一本線で終わらず、かと言って切り離すでもなく、自分が現地の人のどういう所が好きでどういう所は苦手で、ということがきちんと書かれていた。

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 他だと、堀江敏幸が本当に好きになった。もっと難解な、文学に親しんでいる人が読まないと楽しめない作家だと思っていたけど全然そんなことはない。いや、あるのかも知れないけど、少なくとも私は読んでいて落ち着いたし、心が穏やかになった。感想を書くには語彙が足りないからやっぱり文学に親しんでいないと本当には楽しめないのかも。一冊読むなら『その姿の消し方』がよさそう。

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 松浦理英子をほとんど全て読みました。すごくハマった割に感想がない。インタビューなどで受ける印象よりずっと読みやすいのは確か。激しい主張は確かに感じるが、それが全面に出てきているわけではない。

 

 あとは、FGOをやりました。本当に素晴らしく面白いのだけど、流石に体力が尽きて2部の2章までしか終わっていない。1.5部を除くと10章分のストーリーがあったけど、バビロニアの面白さは確かにずば抜けている。2部に入ってからは特に物凄く面白いのだけど、それでもバビロニアの方が面白い。

 

 大豆田とわ子をまた観てしまっています。特に観たいわけでもなく、それしか観れない状態になっているので観ている。大豆田とわ子から何かを得ようとしているんだと思う。なぜ大豆田とわ子が最後1人を選ぶのか私はまだ分かっていなくて、今回は分かったらいいなと思う。手に入らないものを眺めている方が楽しいのは、本当にそうだろうか。私は違うかも知れない。失敗や、いつかいなくなってしまったり気持ちがなくなってしまうことが予見されたとしても、だからって1人を選べるかというと、それは自分には(まだ)無理な気がする。それが本当に向いている人や、そうせざるを得ない人がいるのは知っているし、私自身もう熱中もできないのだけど、それでも寂しさはある。だから、むずいなあと思う。

 

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