雨上がりの夜が好き

本の感想多めです

12/23(大豆田とわ子②、3月のライオン)

 ここ2週間は生活がよく回っていると思う。あと9ヶ月の入試も意識し始めて勉強に身が入り、またコンテンツも程よく消化できている。他の6日を結構カツカツに体力を使って生きているので休みの日に人と会うのが少し億劫になってしまったが、それでも友達と話すと良い感じのことも多い。出来事や感情を言葉にしてアウトプットして、それに対する反応を受け取って考えて、というのがけっこう大事なのかもしれない。

 月始めに恋人と別れた。6ヶ月に少し足りないくらい付き合っていた。私から別れを切り出し、そこまで後腐れなく別れた。向こうのメンタルは多少心配だけど、心配しても仕方ないし、と割り切っている。なにか問題が発生したというより、ずっと存在した問題を明るみに出したらどうにもならなくなってしまった故の、別れ。私がもっとケアリングが上手かったらどうにかなったかもと思いつつも、別れてからは色々なことを我慢し許容していたことに気付いたので、別れてよかったと思う。

 

 その別れがあって、自分が他者にどう振る舞えばいいのかを再び問い直さなければならなくなった。社会性と自己のはざまで、他人になにを渡したいか、あるいは自分がなにを受け取りたいのか。こういう気持ちの時は、愛しているものを観て考えることにしているので、大豆田とわ子とか、3月のライオンとかを読んだ。大豆田とわ子で佐藤さんが言っていた器を小さくするというのはとても大事だと思う。人にあげたものは返ってこないこともあるというか、ハナから返す気がないのに搾取する人がいる。だから優しくしたい人に優しくする、が正解だし、その優しさだって程々でいいのかもな、と思う。

 けど、3月のライオンの桐山くんはそうではない。彼はずっと1人で駒を握って、棋譜を積み続けて、生きてきて、そしてやっと辿り着いた場所で他人の眩しさに向き合い、それに応えようとしている。読んで、また思い出した。

 桐山くんはずっと僕にとって憧れの人で、ああいう風になりたかったし、今もなりたい。30代になったら他人をきちんと受け止められる、林田先生や島田八段のような人になりたいと思っている。それが高2の時からの人生の目標で、だからそこに辿り着きたい。そしてその為には、その場その場で積めるだけ積んでいくしかない。そこに辿り着くには、まず自分が全力で生きなければならない。酷なことだと思う、けれど今勉強するのがとにかく楽しくて、だから折角なので積めるだけ積もうと思う。そして優しくしたい人には、出来ることはなにかを考えて、その時あげられるものをあげたい。そうして生きていけば、林田先生や島田八段のような大人になれるだろうか。

 

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